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このページの最新更新日 2007年8月

兵庫の開港はこの王政復古の号令の二日前、1868年1月1日。開港の場所は兵庫の中心地を少しはずした神戸村小野浜にある勝海舟らの海軍操練所跡あたりですが、これは外国貿易商らとの摩擦を予測したためでした。開校式典は盛大に行われ外国戦艦からは祝砲が打ち上げられました。ここに「神戸港」が歴史的にスタートしたのです。

○神戸事件
開港にともなって税関と外国人商人のための居留地が建設され、西国街道も急ピッチで整備されていくのですが、そんな開港当初に早くも外交問題が起こってしまいました。いわゆる「神戸事件」です。
開港後わずか10日後の1月11日、三宮神社前の西国街道において、西宮へ向かう備前藩士の行列に外国人水兵が横切ったのを藩士が制止発砲。これを発端に神戸は一時外国軍に占拠されるにいたったのです。あわてた明治政府は東久世道禧(ひがしくせみちとみ)らを神戸に送り事件の解決にあたらせます。この時東久世に同行したのが、かの伊藤俊輔(博文)でした。結果、備前藩の滝善三郎を外国代表団立会いの中、切腹させることで事態は収拾することになりますが、何とも後味の悪い外交ではありますが、ひとつ違えば植民地化の危機もあったのです。31歳で切腹した滝善三郎の墓碑は現在能福寺にあります。

平安時代 鎌倉・室町時代 戦国・江戸時代 明治・大正時代 昭和時代~

大正にはいると日本は第一次世界大戦の勃発により、世界中の船舶不足から海運ブームが起こり「大戦景気」となりますが、しかしそれは一方で物価の激しい値上がりと恐慌を引き起こしました。ここ神戸でも1918年(大正7年)の米騒動のあおりで鈴木商店が焼き討ちにあい、1921年(大正10年)には川崎造船、三菱造船の大規模なストライキを引き起こしました。
この2年後の1923年(大正12年)に関東大震災が起こり、横浜港壊滅。横浜にかわって生糸輸出港になった神戸は日本において最重要港となったのです。
須磨の神戸への合併、市電の各路線の完成など神戸旧市街地がいよいよ完成してゆくのも大正期。

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海軍操練所跡の碑
大正期の市役所は橘通りにあった
絵葉書資料館所蔵
居留地 京町筋
絵葉書資料館所蔵
三宮の地名の起こり三宮神社

○ハイカラ文化の礎
さて、外国人居留地が整備されるにつれ、住宅不足が顕著となり、政府は居留地以外にも雑居地を認めます。来日外国人たちは見晴らしのよい山の手、現在の北野町あたりに住居を構え、居留地へ現在のトアロードを使い「通勤」したのでした。なお当時中国の人たちも大勢いましたが、通商条約には含まれていなかったため居留地には住めず、その西側に店と住居をもちました。これが現在の「南京町」です。

神戸が正式に「神戸市」となったのは1889年(明治22年)4月1日です。人口は約13万5000人とされます。初代市長は鳴滝幸恭氏でした。
この年東京・新橋から神戸までの東海道線が全線開通しました。
神戸において鉄道は全国では二番目のはやさで1874年(明治7年)神戸・大阪間に開通していました。また私鉄としても山陽鉄道が1888年に兵庫に開業しています。

このように明治の神戸は港を中心に急速に国際都市への道を邁進してゆきます。鉄道、道路網のほか、生田川、湊川の付け替え工事、上水道による給水、六甲山の植林、電灯の点灯式、電話局の開設等など時代は大きく変貌していきました。ちなみに神戸市電が運行開始したのは1910年(明治43年)でした。

1894年(明治27年)の日清戦争、1904年(明治37年)の日露戦争のあと神戸は工業地としても著しく発展し、鉄鋼・造船業が大いに盛り上がります。商社として鈴木商店が世界市場に活躍するのもこの頃のことです。

○マッチと華僑と移民船
また輸出産業として神戸で飛躍的に発展したマッチも忘れられません。輸出品をあまりもたない当時の日本にあって、製造技術を武器に大量加工生産し、外貨を稼ぐ輸出商品のトップになりました。輸出に際しては華僑商人の強大なネットワークが生かされました。これも国際都市神戸ならではのことでした。

神戸港が世界に誇る港へ着々と歩む頃、神戸には移民希望者が集まりました。1908年(明治41年)第1回ブラジル移民は笠戸丸に791人を乗せてここ神戸港からサントス港へ向け出航したのです…。

明治時代の神戸市街地
絵葉書資料館所蔵
東遊園地でのクリケット
絵葉書資料館所蔵
明治41年頃のトアホテル
絵葉書資料館所蔵

右の写真は大正時代の新開地、三角公園付近です。右下の大きな建物が聚楽館(しゅうらっかん)で、当時の新開地のシンボルでした。
東京の帝国劇場をまね、劇場としてスタートしましたが、昭和に入ると映画とアイススケートの複合施設になったそうです。おとうさんはここで随分スケートを楽しんだそうな。ええとこ、ええとこしゅうらっかん。

絵葉書資料館所蔵
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